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カカオの原産地は南米アマゾン川流域であり,マヤ・アステカ文明では神様の食べ物を意味する「ショコラテ」として王侯貴族の間で珍重されてきました。
カカオの実は100粒で奴隷ひとりと交換できるほど高価なものでした。
カカオはスペインの制服後,飲み物としてヨーロッパにもたらされ,十九世紀中ごろになって,現在の食べるチョコレートの原型ができました。
このチョコレートの主成分であるカカオに含まれるポリフェノール成分がカカオマスポリフェノールです。
カカオマスポリフェノールの特徴は強い抗酸化力にあります。そのため,LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化を予防し,高血圧を改善します。
カカオマスポリフェノールはDNAの変異を抑制し,がんの発生,進行をおさえることが実験で確かめられています。
また,胃炎や胃潰瘍,胃がんの原因であるピロリ菌を殺菌する効果があるといわれています。
さらにカカオマスポリフェノール摂取によって,心理的ストレスが軽減されることが確認されています。
動物実験では,糖尿病発症の抑制,糖尿病合併症としての白内障の改善が報告されています。
カカオマスポリフェノールに含まれているレプチンという成分には満腹中枢を刺激し,空腹感を予防する効果もあります。 |
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食品に含まれている成分であり,特に副作用などの報告はありません。
チョコレートに含まれるカカオバターは体内に吸収されにくい脂肪ですが,チョコレートには糖分も多く含まれ,高カロリー食品ですので,カカオマスポリフェノールのチョコレートでの過剰摂取には注意しましょう。
カカオマスポリフェノールはサプリメントとしても販売されていますが,ポリフェノールは大量に摂取しても,その効果は2〜3時間しか持続しないという報告があります。
体内に蓄積されないのため,効果を得るためには継続的な摂取が必要です。
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